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ボウルビィ『安全基地』

  14, 2013 16:58
 ボウルビィらの研究をまとめると、母親を始めとする保護者の「安全基地」がどれほど確固たるものであったかと言うことに応じて、子供は次のような特徴を持った発達を遂げる傾向がある。

 まず第一のタイプは、保護者が子供に十分な「安全基地」を与えることが出来た場合である。すなわち、子どもの自主的な挑戦を背後から見守り、それを妨げない。ただ、見守っているというメッセージだけは子どもに伝え続ける。そして、困ったときには手助けをしてやる。
 そのような保護者の元で育った子どもは、成人しても自分の中に十分な「安全基地」のレベルを持っている傾向がある。そのような人は、「根拠のない自信」を持ち、それを努力によって裏付けようとする。不確実な状況にも積極的に飛び込んでいき、新たな挑戦を重ねることを好む場合が多い。

 第二のタイプは、保護者が充分な「安全基地」を与えなかったケース。たとえば、時によって、保護者の態度が変わるような場合である。気分の良いときには、子どもの面倒を一生懸命見て、やさしく見守りもするが、自分の調子が悪かったり、忙しかったり、あるいは気が乗らなかったりすると急に冷たくなる。態度に一貫性がなく、子どもとの接し方にムラがあるような保護者がこれに該当する。
 そのような保護者に育てられた子どもは、成長するにつれて、「分離不安」を抱く傾向がある。例えば、恋人に対して、常に電話やメールで連絡を取ることを要求する。一緒にいる時は良いけれども、離れると不安で仕方がなくなる。常に自分と相手の関係を確認し、維持していなければ気が済まないような人になる可能性があるのだ。

 第三のタイプは、そもそも保護者が「安全基地」を与えることが出来ず、子どもも、親の愛情や庇護ということをあまり期待できないという事実を学習していくケース。子どもにとっては、保護者に対して「愛着」の感情を抱くことが出来ず、発達をしていく上で様々な困難を抱えることになる。
 このようなケースの子どもは、成長の過程でいわゆる「ナルシスト」になる傾向があるとボウルビィらは指摘する。保護者が自分を愛してくれないから、仕方がないので自分で自分を愛するようになる。そのようにして、なんとか自分が生きるということの現場を支えようとするのである。(p98)


 私たちは、脳の発育の為の環境整備について、二段階で考えるべきだろう。まずは、良い環境を整備出来るように心がける。しかし、仮に良い環境が得られなかったからといって、諦めてしまってはいけない。「挑戦する脳」は悪い環境に置かれたくらいのことで、諦めはしない。むしろ、悪条件が独創性につながることも多い。そのことは、歴史の中の経験的事実が繰り返し証明している。(p100)



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茂木 健一郎

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