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あなたの「最後の」カウンセラーになります。今度こそ本当に自分を幸せにする覚悟でおいでください。by ライトハウスカウンセリングルーム

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『うつ病』の役割(8)

  05, 2012 22:14
「自分はダメだ…」

人の期待に応えられない自分を責める声が、
その人を、闇へと追い込んでいくのです。



このように、もともと
「自分は人間関係に不器用だ」
という自覚があって、

それゆえ
『(愛されるためには)人の
期待には応えねばならない』と
頑張り過ぎてうつになるパターンは、
案外わかりやすいタイプでもあります。



普段から感情の浮き沈みの
激しさを自覚しており、
その感情の波に翻弄される自分に
罪悪感や劣等感を感じているような人は、
周囲も本人の心の感じやすさを
わかっていることが多いからです。



しかし、わかりにくいのは
「完璧主義」な人のうつです。


その人は、なんでも人並み以上に
出来る人なのです。

善き社会人であり、良い父親(母親)です。

ある場面ではリーダーをつとめることもあるし、
誰から見ても立派な人柄です。

しっかり者で頼りにされています。



そんな人が、ある日うつを発症します。

人並み以上に何でも出来た人が、
日常の些細なことに適応出来なくなって
しまうのですから、周りも戸惑います。


いえ、何より本人が驚きます。

自分に何が起こったのか
理解できないのです。


「こんなはずない」
「私はあれも出来た、これも出来た」
「それなのになぜ…?」と、
自分を責めます。


でも、どんなに自分を叱咤しても、
体が言うことを聞きません。


喉は詰まり、食べ物が通りません。
夜は眠れないし、仕事も家事も出来ない。

体が拒否反応を起こしています。

人並み以上にやってきたという自負が
あるからこそ、余計にそんな自分を
受け入れられずに苦しみます。


頭の中では同じ考えが
ぐるぐると巡っています。

「このままだったらどうしよう?」
「ずっと良くならなかったら、
私は居場所を失うだろう」

「何も出来ない自分に価値はない…」
「私なんかいない方がいいのではないか?」

この考えが、その人を
更に追いつめていきます。



実は「完璧主義」の人もまた、
人の顔色を伺いながら生きてきた、
と言えるのです。


「完璧主義」と大変な努力をもって、
世の中や人間関係に過剰に適応することで、
生き延びてきた人なのです。

これまで、それは上手くいっていた
ように見えたことでしょう。


しかし、その人はその生き方に伴う
“自分の辛さ”を、あまりにも過小評価
してきた結果、無自覚なままに
「(精神が)これ以上耐えられない」
というレベルを超えて、いきなり
『非常ボタン』が押されてしまったのです。



このタイプの人は、うつになるかなり前から、
自分の感情に“鈍く”なっています。

人に合わせることを最優先に生きるには、
自分の感情というのは邪魔です。


「それはイヤだ」と強く思えば、
他者に迎合できません。

「それは私にとって悲しい」
と感じてしまえば、
辛くて行動できなくなります。



だからこそ、感情を感じる機能(感受性)を、
極限まで鈍くします。

すると大抵のことは
「世の中はそういうものだ」
「たいしたことじゃない」と、
割り切れるようになるんです。

自分の気持ちを後回しにできるのです。


そして、そんな自分を
「大人になったな…」と感じたりもします。

感情的になる人を見ると、
「大人げない」と思うこともあるでしょう。



しかし、
『感情を感じない人=大人』
ではありません。


また、『感情を感じない』というのも
語弊があります。

感情は、感じなければなかったことに
なるのかというと、そうではないからです。


つまり、本人が自覚できず
「辛くはない」と思っていても、

実際には感じてもらえなかった
辛い感情が潜在意識に溜め込まれ、
やがてそのキャパを超えて溢れ出した時に、
『非常事態』が現実になるのです。


ところが、その人にとっては
『他者への適応能力を失ったこと』
が非常事態、と感じてしまいます。


そして、なんとしてでも、自分が
過剰適応していた状態に戻ろうと、
必死に頑張ってしまうのです。


それこそがうつの原因であり、
回復とは真逆の方向であると言うのに。



とは言え、決壊したダムと同じく、
今はもう感情を溜めておくことの
出来なくなった心では、
今までと同じ生き方は出来ません。

それこそが、実は恩恵です。


うつは「今までの生き方は、
あなたを幸せにしないよ」ということを、
教えてくれています。


そのままいったら人生そのものが
破綻するところを、強制的に
ストップをかけてくれたのです。


「もっと幸せに生きて」と、
「自分を犠牲にしなくても、
あなたは幸せになれるんだよ」と、
訴えているのです。






シリーズ:『うつ病』の役割(1)
     『うつ病』の役割(2)
     『うつ病』の役割(3)
     『うつ病』の役割(4)
     『うつ病』の役割(5)
     『うつ病』の役割(6)
     『うつ病』の役割(7)

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